1960年代を旋風したイギリス発のロックバンド”The Beatles / ザ・ビートルズ“は今もなお世界中の人々から愛され続けている人気グループですよね。ジョン・レノン、ジョージ・ハリスンは既に他界されていますが、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは70歳を過ぎても現役で活動されています。そして、実は私はポールやリンゴの来日コンサートにも何回も足を運ぶほどのビートルズファンの1人でもあります(笑)
そんな世代を超えて愛され続けるビートルズですが、彼らにまつわる映画も沢山制作されています。本記事では、ビートルズファンの私が選び抜いたビートルズをより理解できるおすすめの映画をご紹介いたします!
ビートルズをより理解できるおすすめ映画5選
アクロス・ザ・ユニバース(2007)
最初にご紹介するのがビートルズ愛に包まれた名作映画『アクロス・ザ・ユニバース』です。本作はビートルズの楽曲33曲で描かれたミュージカル映画なのでファンには堪りません!私も大好きな映画で永遠と語り続けることができるので、手短にご紹介します(笑)
1960年代、リバプール。父を探しにアメリカに渡ったジュードは、カウンターカルチャーやミュージシャンとの刺激的な生活に出会い、親友マックスの妹ルーシーと恋に落ちるが、ベトナム戦争の激化で仲間たちはバラバラになっていく……。
主人公の設定や、時代背景がビートルズが歩んできた道そのもの!ビートルズもイギリスの労働者階級の田舎町から、アメリカへ渡り、ベトナム戦争下の中でカウンターカルチャーに魅了されていきます。反戦運動・ヒッピーカルチャー・麻薬・平和運動など、この映画を観るだけでビートルズの時代背景が分かるように作られています。
また、「Blackbird」「I wanna hold your hands」「Let it be」など様々なビートルズ楽曲が登場する本作ですが、ビートルズ楽曲の歌詞と物語や主人公の感情がリンクして進んでいきます。普通のミュージカル映画だと、ストーリーがあって、そこから楽曲が生まれると思うのですが、本作の場合は既存の楽曲の歌詞と物語をリンクさせて展開していくので驚きです(脚本と構成が本当に素晴らしすぎる)映画の物語を通して、ビートルズ楽曲の歌詞の深さも知ることができます。
ちなみに、『ワン・デイ 23年のラブストーリー』『鑑定士と顔のない依頼人』などで知られているジム・スタージェスが主演を務めており、本作はそんな彼を一躍有名にした出世作でもあります。
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バック・ビート(1994)
次にご紹介するのは、知る人ぞ知る ”ビートルズ初期メンバー” であるスチュアート・サトクリフと恋人のアストリッド・キルヘアの生涯を描いた映画『バック・ビート』です。
1960年、リヴァプール。天才的な絵の才能を持つスチュアートは、同じ美術学校に通う親友ジョンのロックバンドに、ベーシストとして加入する。ジョン、スチュアート、ポール、ジョージ、ピート・ベストの5人の“ビートルズ”は、ハンブルグへ演奏旅行に向かう。友人のアーティスト、クラウスに連れられて彼らのライブに行った現地の女性写真家アストリッドは、スチュと運命的な出会いを感じる…。
意外と知らない方も多いのですが、実はビートルズは元々5人のメンバーでした。そんな初期メンバーであり、ジョンの大親友でもあったスチュアートは芸術の道に進むことを決心してビートルズを脱退するのですが、その後すぐに脳出血で亡くなってしまいます。
本作はそんな若くして亡くなった元・ビートルズのスチュアートと、彼の恋人でありビートルズに多大な影響を与えたと言われている写真家のアストリッド・キルヘアの物語です。ちなみにビートルズのトレードマークでもある、きのこヘアやハーフシャドウのCDジャケットはアストリッドが考えたもの。
そんなスチュアートとアストリッドに焦点を当てて描いている映画は本作のみ。書籍でも数少ないので、彼らを知ることができる貴重な作品と言えるでしょう。ちなみにもっと2人について知りたいという方がいれば、こちらの本がおすすめです。
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ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(2009)
次にご紹介するのは、若き日のジョン・レノンと彼の2人の母親の交流を描いた青春ドラマ『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』です。本作はジョン・レノンに焦点を当てた作品で、ビートルズを知らない人でも大丈夫! 1人の少年と母の物語として楽しむことができる作品です。
1950年代のリバプール。厳格な伯母ミミに育てられているジョンは、近所に実の母親ジュリアが住んでいることを知り、ミミに内緒で会いに行く。自由奔放なジュリアからロックミュージックを聞かされたジョンは音楽活動にのめりこんでいくが、17歳の誕生日にある事件が起こり……。
本作は”ビートルズの物語”ではなく”ジョン・レノンという少年の物語”です。そのため、ビートルズ映画としては少し物足りないと感じる方もいるかもしれません。しかし、ジョンの家庭環境を知ることでビートルズをより深く理解することができます。ちなみに、劇中ではビートルズメンバーも登場。ポール・マッカートニーとジョージ・ハリソンが登場した時には「おお!」となりました(笑)
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抱きしめたい(1981)
次にご紹介するのが、ビートルズの出演するTV番組の入場券を手に入れようとする熱狂的ファンの女の子たちの行動を描く青春コメディ『抱きしめたい』です。
聞いてビックリ!なんと本作の製作総指揮はあのスティーブン・スピルバーグ、そして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『フォレスト・ガンプ / 一期一会』のロバート・ゼメキス監督のデビュー作でもあります!ハリウッドの巨匠達によって手がけられた超豪華な映画なのです。
1964年2月、ビートルズ初のアメリカ公演。彼らが出演するエド・サリバン・ショウーの招待状に当選したニュージャージー女の子が仲間たちとニューヨークへ向かう。肝心のチケットを無くしながら何とか会場に忍び込もうとするのだが…。果たして彼女たちは無事に入場することができるのか?
本作は、”ファン”という視点からビートルズを知ることができる映画です。当時の60年代後半からビートルズはもはやアイドル!ファンの女の子達は発狂しながら追いかけをし、中には失神して倒れてしまう人まで実際にいたようですよ…。劇中では実際のファンの映像と交えて描かれているのでよりリアルさが増しています。
ちなみに、本編では「I wanna hold your hand(抱きしめたい)」をはじめ、「プリーズ・プリーズ・ミー」「シー・ラブズ・ユー」「フロム・ミー トゥー・ユー」といった ビートルズ初期のヒットナンバー17曲を全編に渡って使用されています。
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イエスタデイ(2019)
『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が、”ビートルズが存在しない世界”を舞台に描くビートルズ愛に溢れたコメディドラマ。シンガーソングライターのエド・シーランが本人役で出演してさらに話題になりました。
イギリスの小さな海辺の町で暮らすシンガーソングライターのジャックは、幼なじみの親友エリーから献身的に支えられているものの全く売れず、音楽で有名になる夢を諦めかけていた。そんなある日、世界規模の瞬間的な停電が発生し、ジャックは交通事故で昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ますとそこは、史上最も有名なはずのバンド「ザ・ビートルズ」が存在しない世界になっていた。彼らの名曲を覚えているのは世界でただひとり、ジャックだけだった……。
公開当時、日本でも高評価でヒットした本作。”ビートルズが存在しない世界”を舞台にすることによって、ビートルズの数々の名曲が世界中の人々に与えてきた影響の大きさを知ることができます。
『イエスタデイ』を観たいなら・・・DVD購入or先行デジタル配信がおすすめ!
本作は、2020年4月22日にブルーレイ&DVDの販売が開始予定!
4月8日からは先行デジタル配信も開始するそうなので、まだ観ていない方はそちらを是非チェックしてみてくださいね!
まとめ
以上、ファン必見!ビートルズをより理解できるおすすめ映画5選でした。
これ以外にも、ビートルズの楽曲を使用した映画も数え切れないほど沢山あります。音楽はもちろん、映画や芸術、ファッションや政治など幅広い分野にも大きな影響を与えたのがビートルズなのです。
気になる作品があったら、是非チェックしてみてくださいね!
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