オスカー俳優トム・ハンクスが、アメリカで1968年から2001年にわたって放送された長寿子ども向け番組の司会者フレッド・ロジャースを演じてアカデミー助演男優賞にノミネートされたヒューマンドラマ。日本でも邦題『幸せへのまわり道』として2020年8月に公開決定!私は香港で一足お先に鑑賞してきました。
本記事では、そんな『幸せへのまわり道(A Beautiful Day in the Neighborhood)』の概要、見どころ、そして実際にみての感想をご紹介いたします。ネタバレはないのでご安心くださいね。
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映画『幸せへのまわり道(A Beautiful Day in the Neighborhood)』概要
まずは、映画のあらすじ、キャストやスタッフなどの基本情報についてご紹介します。
あらすじ
雑誌記者として華々しいキャリアを築いてきたロイド・ボーゲルは、姉の結婚式に招待され、そこで長らく絶縁していた父ジェリーと再会する。家庭を顧みず自分たち姉弟を捨てた父を、ロイドはいまだ許せずにいた。数日後、仕事で子ども向け番組の司会者として人気のフレッド・ロジャースを取材することになったロイド。フレッドは、会って間もないロイドが抱えている家族の問題や心のわだかまりを見抜き、ロイドもそんなフレッドの不思議な人柄にひかれていく。やがて2人は公私ともに交流を深めていくが……。
キャスト
マシュー・リス(ロイド・ボーゲル役)
本作の主演を務めたのは、第24回放送映画批評家協会賞にて主演男優賞を獲得した『ジ・アメリカンズ』主演のマシュー・リスです。『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』にてトム・ハンクスと共演したマシュー・リスは演技派としての地位を登りつめて、本作ではフレッド・ロジャースとの出会いによって運命を大きく変えていく新聞記者の主人公を熱演しています。
トム・ハンクス(フレッド・ロジャース役)
助演を務めたのは、『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ 一期一会』でアカデミー主演男優賞を2年連続で受賞する快挙を成し遂げたハリウッドを代表する名優トム・ハンクスです。ピクサーの「トイ・ストーリー」シリーズでは主人公ウッディの声を担当、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズではロバート・ラングドン教授役を演じ、最近では『ハドソン川の奇跡』『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』など数多くの作品に出演。本作では実在したフレッド・ロジャースを好演し、アカデミー助演男優賞にもノミネートされました。
作品情報
原題 | A Beautiful Day in the Neighborhood |
製作国 | アメリカ合衆国 |
ジャンル | ドラマ |
上映時間 | 109分 |
監督 | マリエル・ヘラー |
キャスト | トム・ハンクス、マシュー・リス、スーザン・ケレチ・ワトソン 他 |
配給 | イオンエンターテイメント |
外部サイト | 公式サイト(日本語) |
映画『幸せへのまわり道(A Beautiful Day in the Neighborhood)』見どころ
実際のフレッド・ロジャース役を忠実に再現したトム・ハンクスの名演技!
トム・ハンクスが演じるフレッド・ロジャースは1968年から2001年にかけて放送された人気子ども向け番組「Mister Rogers’ Neighborhood」の司会者として知られています。残念ながら私はこのテレビ番組をみたことがなかったので”国民的番組”のあるあるや再現度を感じることができませんでしたが、映画鑑賞後に実際の番組をみてみるとトム・ハンクスの再現度がすざましい…!少し痩せてニッコリと静かに笑う表情が実際のフレッド・ロジャースそのものです。
さらに本作でトム・ハンクスは第92回アカデミー賞(2020年)助演男優賞、第77回ゴールデングローブ賞(2020年)最優秀助演男優賞にノミネートされています。
”怒り”や”悲しみ”をどう乗り越えて”幸せ”になるのかを考える
子供番組が舞台なので、可愛らしくメルヘンな演出が多い本作ですが、実はとても重くて深い内容になっています。主人公の記者ロイド・ボーゲルは、ある悲しい過去から父親と疎遠になり、父親の顔すらみたくないほどに憎んでいました。しかし、フレッド・ロジャースに出会うことにより自分の”怒り”や”悲しみ”をどう対処して自分を幸せに導いていくのかを学んでいきます。
予告編やポスターではどうしてもトム・ハンクスが目立ってしまいますが、本作の見どころは主人公ロイド・ボーゲルの複雑な心境とそれに向き合っていく姿です。
感想 ※ネタバレなし
可愛くて愛おしいのに、どこか切ない映画でした。
本作は子供番組らしく、ミニチュアで表現された街並みのシーンや少しファンタジー風の演出が盛りこまれているのでとても可愛らしい映画です。しかし、その可愛さらしさの裏に隠れた主人公の悲しみや怒りが複雑に表現されていて、そのコントラストがなんとも言えない”切なさ”を引き立てます。
主人公はもう中年男性ですが、そんな彼がフレッド・ロジャースの子供番組を通して学ぶ大切なこととは..?子供番組は子供の為の番組と思いがちですが、実は大人にとっても人生において大切なメッセージを伝えている存在なんだと思います。
また、音楽もとても心地よく印象的だったので、鑑賞後に音楽アプリで早速サントラをダンロードしてしまいました(笑)
まとめ
以上、映画『幸せへのまわり道(A Beautiful Day in the Neighborhood)』についてご紹介いたしました!
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海外では2019年に既に公開された本作、実は海外版DVD/Blu-rayは既に販売されています。
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日本では2020年8月の公開予定です。
映画の季節が冬なので、真夏の公開にちょっと違和感がありますが(笑)とても素敵な映画でしたので是非観に行ってみてください♫
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