1993年1月20日に63歳でこの世を去った世界的名女優、オードリー・ヘップバーン。死没してから27年経った現在でも、老若男女問わずに愛される女優ですよね。『ローマの休日』や『麗しのサブリナ』などの代表作を残し、映画だけではなくファッションやメイク、ヘアスタイルでも女性の永遠の憧れのオードリー・ヘップバーン。
そんな彼女は、女優を引退後、晩年をスイスの田舎町・トロシュナ村で静かに過ごし、家族に囲まれて亡くなりました。そんなオードリー・ヘップバーンが眠っている、トロシュナ村にあるお墓を実際に訪ねてきました。本記事では、オードリー・ヘプバーンの晩年について、そして彼女が眠る墓地へのアクセス、行ってみての感想をご紹介いたします。
オードリー・ヘップバーンの晩年
まず、オードリー・ヘプバーンという女優はどのような生涯をおくったのか、簡単にまとめてご紹介いたします。
女優業としてのキャリア(1953年~)
1953年にオードリー初主演となる映画『ローマの休日』が公開。
イタリアのローマを舞台に、王族の窮屈な暮らしから逃げ出し、グレゴリー・ペックが演じたアメリカ人新聞記者と恋に落ちるヨーロッパ某国の王女アンを演じて一躍有名に。
初主演にしてアカデミー賞主演女優を受賞しました。
その後も、『麗しのサブリナ(1954年)』『パリの恋人(1957年)』『ティファニーで朝食を(1960年)』『シャレード(1963年)』『マイ・フェア・レディ(1964年)』など数多くの名作に出演。誰もが憧れる名女優です。
女優引退後、スイスで家族と静かに暮す(1965年~)
映画『マイ・フェア・レディ(1964年)』が大成功したのち、翌年にオードリーはスイスのレマン湖にある小さな村・トロシュナに家を購入。1967年には女優業に区切りをつけ、息子・ショーンと穏やかな生活を楽しみながら後半生を過ごしました。
引退後も、時折銀幕の舞台に復活する時もありましたが、その数は以前より減りました。
最初の復帰は、1975年にショーン・コネリーと共演した歴史映画『ロビンとマリアン』(1976年)への出演。そしてその後もいくつかの作品に出演し、オードリー・ヘップバーンの最後の出演映画となったのはスティーブン・スピルバーグ監督の『オールウェイズ』(1989年)。劇中に登場する天使の役でのカメオ出演をしました。
ベルギー生まれのイギリス人だった彼女が、晩年の地に何故スイスの地を選んだのか、理由は色々あるかと思いますが、何よりスイスの自然に囲まれた田舎町が、平和的で静かに過ごせたからではないでしょうか。
ちなみに、オードリー・ヘプバーンだけではなく喜劇王チャーリー・チャップリンも実は晩年をスイスで過ごした俳優の1人です。
ユニセフ親善大使へ(1989年~)
オードリー・ヘプバーンは後半生のほとんどを国際連合児童基金(ユニセフ)での仕事に捧げました。特に、女優引退後は活動を積極的に行っており、1989年にはユニセフ親善大使に就任。1988年から1992年にはアフリカ、南米、アジアの恵まれない人々への援助活動に献身し、死没するギリギリまで活動を続けていました。
そして、1993年1月20日、自宅で癌のためにこの世を去りました。
オードリー・ヘップバーンが眠るお墓
ここからは、オードリー・ヘプバーンが眠るお墓についてご紹介いたします。
トロシュナを一望できる小高い丘にある小さな墓地に埋葬されました。
駅までのアクセス
オードリー・ヘプバーンのお墓は、スイス西部のレマン湖沿いにあります。
Lausanne(ローザンヌ)から電車で30分ほどにある、Prélionne(プレリオーネ)駅から歩いて5分ほどの所にあります。
Prélionne(プレリオーネ)駅は駅というより、田舎町のバス停留所のよう(笑)
改札などは無く、ベンチがポツンと置いてるだけです。
私はLausanne(ローザンヌ)に滞在していたので、Morges(モルジュ)駅で乗り換えしてPrélionne(プレリオーネ)駅まで行きました。駅までのアクセスは結構簡単ですが、電車の感覚が30分に1本レベルなので事前に時間をチェックしておきましょう。
駅から墓地までは歩いて5分ですが、墓地までの道は何もなくただただ平和は田舎の風景が広がります。
オードリー・ヘプバーンの墓地を探す
近くまで来ても入口が分からず、たまたま近くを歩いていたおばあちゃんに「オードリー・ヘプバーンの墓地を探しているのかい?」と話しかけられ入口を教えてもらいました(笑)
あまりにもひっそりとしているので全然気づかなかったのです。
入口はこの写真のようにポツンとゲートがあるのでそれを目印にして行きましょう。
中に入ると様々な方の墓地が並んでおり、どれがオードリー・ヘプバーンのものか探すのが大変です。というのも、他の一般の方とお墓の大きさも装飾もほぼ同じなのです。
ハリウッドの大女優だから、ド派手で華やかな墓地かと思う方もいるかと思いますが、本当にひっそりと眠られていました。位置としては、墓地の文字を正面にして右奥側にあるので探してみてください。
実際に墓地へ訪れた感想
たくさん墓地が並んでおり、どれがオードリー・ヘプバーンのものか探すのに苦労しましたが、オードリー・ヘプバーンの小さな写真が飾られておりようやく発見しました。
まず、感じたことは大女優でありながら、あまりにもひっそりと眠られていること。
私が訪ねたときは、誰もおらず本当にシーンと静かでした。晩年のオードリーは慌ただしいハリウッドでの日々から抜け出して、のんびりとした平和な暮らしを心から望んでいたのだな、とお墓からも感じました。
墓地の周りにはお花が添えてありました。まだ新しいもので、誰かが絶えずに添えていることが伺えますね。死後もみんなから愛されるオードリー・ヘプバーン。本当に素敵な女優さんです!
オードリー・ヘプバーンの墓地へ行く際の注意
- 墓地なので、騒いだりしないようにしましょう!
- アクセスは良くないので、余裕をもって行動しましょう。
- 近くにお花屋さんがないので事前に買っておくといいです
私が訪ねた時は、観光客がいなかったのですが、ここはあくまで墓地。他の人も眠られている場所なので訪れる際はマナーをきちんと守りましょう。
セルフィ―なども控えた方がいいかもしれません。
まとめ
以上、
- オードリー・ヘップバーンの晩年
- オードリー・ヘップバーンが眠るお墓
- 実際に墓地へ訪れた感想
- 墓地へ行く際の注意
についてご紹介いたしました!
もしスイス旅行に行かれる機会があれば、是非チェックしてみてください!
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