キャッチコピーとは、人々の心を一言で掴む宣伝文句。企業や商品にも必ずしもといっても過言ではないほどキャッチコピーがありますよね。それは映画の世界も同じ！映画の魅力を伝えるために、人々の心を掴むようなキャッチコピーが沢山作られています。また、世界的にみても日本の映画業界ではキャッチコピーに重きを置いており、ポスターなどを比較しても、その存在感が目立ちます。本記事では、そんなコピーライター界の大御所・糸井重里さんから最新の映画までセンスが良い映画のキャッチコピーを厳選してご紹介いたします。
センスが良い映画キャッチコピー10選
それでは早速、秀逸！センスが良い映画のキャッチコピーをご紹介いたします！
まずはジブリ作品を多く手掛けてきた大御所・糸井重里さんの傑作をいくつか取り上げ、さらにそこから海外映画の素晴らしいコピーをご紹介いたします。
『魔女の宅急便』 ー おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
まず、最初にご紹介するのが日本を代表するコピーライター糸井重里さんが手掛けた『魔女の宅急便』のキャッチコピーです。主人公の少女キキが家元を離れて、都会で暮らす苦難や孤独を乗り越えながら、成長していく姿を描いたジブリ傑作の1つですよね。
「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」という主人公キキの等身大の気持ちをストレートに拾い上げた一言に心を打たれた人も多いのではないでしょうか。
『耳をすませば』 ー 好きなひとが、できました。
次にご紹介するのが、同じく糸井重里さんがコピーを手掛けた『耳をすませば』です。本作はジブリ作品の中でも屈指の青春映画ですよね。読書が好きな中学3年の主人公・雫が図書館の本をきっかけに天沢聖司という青年に恋をしていく甘酸っぱい恋愛模様が描かれています。
「好きなひとが、できました。」というコピーは、そんな本作の青春をストレートに表現しています。ちょっぴり切なくでも初恋を思い出させてくれるような愛らしい言葉です。
『もののけ姫』 ー 生きろ。
次にご紹介するのが、同じく糸井重里さんが手掛けた『もののけ姫』のキャッチコピーです。ジブリ作品の中でも1番有名なキャッチコピーといっても過言ではないのが「生きろ。」です。
本作では、自然とともに生きるもののけたちと、それらを奪い蝕む人間たちの壮大なストーリーが描かれています。主人公・アシタカがもののけ姫・サンに対して「生きろ。そなたは美しい」と放つ場面は、本作でも有名なシーンです。
「生きろ。」それはとてもシンプルな一言ですが、そこに込められた映画のズッシリとしたメッセージが人々を惹きつけます。
『レオン』 ー 凶暴な純愛。
次にご紹介するのが、ニューヨークを舞台に、凄腕の殺し屋レオンと12歳の少女マチルダの純愛と戦いを描いたリュック･ベッソン監督の代表作『レオン』のキャッチコピーです。
麻薬捜査官に家族を殺され、隣室に住む殺し屋レオンのもとに転がり込んだ12才の少女マチルダは、家族を殺した相手への復讐を決心する…。「凶暴な純愛。」は一見矛盾する2つの単語を組み合わせた斬新でインパクトのあるキャッチコピーです。
『ブルーバレンタイン』 ー 永遠に変わらない愛なんて、ないの
次に、ロマンチックなポスターに反して、リアルで辛い恋愛模様を描いた『ブルーバレンタイン』をご紹介！個人的にも傑作の1つでもある本作は、ある夫婦が離婚に至るまでの模様と、その2人が過去に結婚に至るまでの恋模様を交互に描いた切ない恋愛映画です。
「永遠に変わらない愛なんて、ないの」という恋愛映画として衝撃な一言をキャッチコピーにしてかなりインパクトがありますね。本作を見終わってからこのキャッチコピーを見ると、このコピーの意味の深さを感じることもできますよ。
『バッファロー’66』 ー 最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた。
次に紹介するのが、ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・主演・音楽を手掛け、恋人役クリスティーナ・リッチとの淡い恋を描き話題となった『バッファロー’66』です。刑務所から釈放された主人公ビリーが、両親に「フィアンセを連れて帰る」と嘘をついてしまい、たまたま出会った少女レイラを拉致し、自分の妻のふりをするよう脅迫する。レイラはビリーとともにいるうちに彼の純粋さや繊細さ、優しさを理解し、次第に愛情を抱くようになる…。
出所したばかりで家族にも愛されずにいた最悪の主人公ビリーに、偶然舞い降りた天使レイラ。そんな映画をこの一文で表したカッコいいキャッチコピーです。
『グリーンマイル』 ー 僕たちは、世界で一番美しい魂を、握りつぶそうとしていた。
次に紹介するのは、スティーヴン・キング原作の『グリーンマイル』です。名優トム・ハンクスが刑務所の看守主任ポールを演じました。ある年、その刑務所に双子の少女を殺害した罪で死刑囚となった黒人の大男、コーフィが送られてくる。ある日、コーフィは不思議な力でポールが患っていた病気を治してしまう。コーフィの心優しく純粋な性格に、ポールは看守ながら彼に友情を芽生えてしまう。しかしコーフィの死刑執行日が次第に近づいていく…。
「僕たちは、世界で一番美しい魂を、握りつぶそうとしていた。」というコピーは、そんな看守ポールの複雑な心境を見事に表現した文章です。
『息もできない』 ー 二人でいる時だけ、泣けた。
次にご紹介するのが、第10回東京フィルメックスでは、史上初の最優秀作品賞（グランプリ）と観客賞をダブル受賞した韓国映画『息もできない』です！本作は、ヤン・イクチュンが製作・監督・脚本・編集・主演こなして話題になりました。
取り立て屋の男と女子高生の純愛以上の切ない絆を描いた作品で、「二人でいる時だけ、泣けた。」というコピーから社会のどん底にいながらも二人でいる時だけは本来の自分をさらけ出せる絆の深さを表しています。
『ノッキンオンヘブンズドア』 ー 天国じゃ、みんなが 海の話をするんだぜ。
とある病院で余命間もないと診断された2人の若者、ルディとマーチン。海を見たことがないと告白するルディに、マーチンは「天国じゃみんなが海の話をする。お前は話には加われないな。」と言い、2人は車を盗み病院を脱走し海へと最期の旅へと出る…という物語。
とにかく2人が渋くてカッコいい…！「天国じゃ、みんなが 海の話をするんだぜ。」というキャッチコピーは、本作の名言でもありマーチンの台詞からピックアップされました。
『海の上のピアニスト』 ー 音楽は彼を選び、彼は海を選んだ。
最後にご紹介するのが、ジュゼッペ・トルナトーレ監督、ティム・ロス主演によるイタリア映画『海の上のピアニスト』です。
「音楽は彼を選び、彼は海を選んだ。」とは一体どういうこと？一瞬惹きつけられる本キャッチコピー。本作は、豪華客船の中で生まれ、生涯船を降りることのなかった天才ピアニストの切ない物語です。音楽の才能をもつ主人公が、海を選んだその隠されてた”理由”とは？映画を見る前にも惹きつけられますが、映画を見た後に改めてこのキャッチコピーの切なさに気づくことになります。
まとめ
以上、センスが良い映画キャッチコピー10選についてご紹介いたしました！
気になるキャッチコピーはありましたか？
本記事では私が本当に好きなものを厳選したので、今回ご紹介できなかった
映画を見る時は、是非キャッチコピーにも注目してみてくださいね。
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