独特の魅力をもつインド映画は「ボリウッド」と呼ばれ、世界から注目されているのをご存じでしょうか？実はインドは世界で1番多くの映画が製作されるほどの映画大国です。インド映画の俗称である「Bollywood（ボリウッド）」という言葉は、ムンバイの旧称「ボンベイ」の頭文字「ボ」と、アメリカ映画の中心地「ハリウッド」を合わせてつけられました。
ボリウッドの特徴は、何と言っても煌びやかに歌って踊るエンターテイメント！
その独特の世界が繰り広げられファンを惹きつけます。実は私もそんなボリウッドファンの1人でもあります。
本記事では、学生時代からボリウッド映画中毒になった私が「インド映画って何から観ればいいの？」というボリウッド初心者の方におすすめしたい、まずはコレから！おすすめのインド映画をご紹介いたします。
見逃せない！おすすめインド映画7選！
インド映画好きな私がおすすめする、インド映画7選をご紹介いたします！
今回は、インド映画の王道！歌い踊る楽しいエンターテインメント作品はもちろん、大迫力な超アクション大作、そして歌と踊りを封印した感動作まで集めてみました。
『きっと、うまくいく』（2009）
まずご紹介するのが、インド映画を代表する映画『きっと、うまくいく』です！
ボリウッドの名優アーミル・カーン主演に迎え、インドにある名門大学を舞台に親友3人組が繰り広げる騒動を描いた感動作です。そして、私がインド映画にハマるキッカケになった作品でもあります（笑）
インドの超難関理系大学・ICEに入学したランチョー、ファラン、ラージューの3人は、バカ騒ぎを繰り返し鬼学長を激怒させていた。彼らが卒業してから10年後、ランチョーが行方不明となり、ファランとラージューは彼を捜す旅に出るのだが…。
この映画は、しっかりストーリーがあり、さらにインド映画独特の歌やダンス要素も混ざり合っているのでインド映画初心者という方にはオススメです。
英題は「3 idiots（バカ3人組）」ですが、邦題は「きっと、うまくいく」と日本オリジナルのタイトルに変更されました。どんな困難も苦労もどうにかなる！きっとうまく行くさ！という映画の内容に合っていてとても素敵です。
そして何より映画自体とても感動するのでハンカチ必須です！
私も初めて観たときは涙が止まりませんでした…。
『スタンリーのお弁当箱』（2011）
次にご紹介するのが『スタンリーのお弁当箱』です！
インドのある学校を舞台に、1人の少年と教師、クラスメートたちの交流を綴った感動作。
明るい性格でクラスの人気者・スタンリーは、家庭の事情で弁当を持ってくることができない。昼食時になると教室を抜け出し、水を飲んで空腹を我慢していた。それを知ったクラスメートのアビシェークは、自分たちの弁当を少しずつ分けようと提案するが…。
インド映画といえば、物語の途中で歌や踊りが入るのが特徴ですが、本作では歌も踊りも一切ありません。 ごく普通の映画として楽しむことができます。その為、インド映画独特な歌やダンスが苦手…という方にはおすすめです。
『ダンガル きっと、つよくなる』（2016）
次にご紹介するのが『ダンガル きっと、つよくなる』です！
実話をもとに2人の娘をレスリングの世界で成功させるべく奮闘する父親を描き、本国インドのほか世界各国で大ヒットを記録した人間ドラマ。最初にご紹介した『きっと、うまくいく』で主演を務めたアーミル・カーンが、厳格な父を演じています。
レスリングを愛する男。生活のため選手の道を諦めた彼は、いつか自分の息子を金メダリストにすることを夢見ながら道場で若手の指導に励む日々を送っていた。しかし生まれたのは4人連続で女の子。意気消沈した男は道場からも遠ざかってしまうが、ある日ケンカで男の子を打ち負かした長女と次女の格闘センスに希望を見出し、コーチとして2人を鍛えはじめる。町中の笑いものになっても意に介さず突き進もうとする父と、そんな父にささやかな抵抗を続ける娘たちだったが……。
この作品を映画館で観た時、ラストシーンで涙が止まりませんでした…。
日本でも王道のスポ根物語なので、ストーリーが入って来やすかったという理由もありますが、何より親子愛に感動！本作では2人の娘がレスリングの道に進む物語。インドに置いて女性の地位は決して高いものではないので、「子供を産む」以外の道に進もうとする勇気って私たちが想像するより大変なことなんだろうなぁと思います。そんなインド社会の問題も浮き彫りにしています。
本作もインド映画独特の歌やダンスは一切ありませんので、普通の人間ドラマ映画として楽しむことができますよ！
『バーフバリ 伝説誕生』（2015）
もはや「バーフバリ」無しでインド映画は語れない！
伝説の戦士・バーフバリの宿命を壮大なスケールで描いたアクション大作の前編で、インド国民、そして世界から愛され続けている作品、それが「バーフバリ」です！
古代インドの神話的抒情詩「マハーバーラタ」をベースに、祖父、父、息子3代に渡り、数奇な運命に導かれた伝説の戦士バーフバリの壮大な愛と復讐を描いています。
『バーフバリ 伝説誕生』と『バーフバリ2 王の凱旋』の全2部作に分かれており、合計すると尺はなんと約6時間！ それでも長さを感じさせないほどテンポが良く集中してみることができますよ！
巨大な滝の近くの村人に拾われ、シヴドゥと名づけられた青年。彼は滝の上の世界を夢見ながら成長し、やがて頂上まで登り切ってみせた。そこで美しい女戦士・アヴァンティカと出会い、恋に落ちる。さらにシヴドゥは、本当の自分が何者なのかを知ることになる。
「バーフバリ」の前編。ラストシーンは後編へ繋がる大切なシーンであり、早く後編が観たい！と思わせるように巧みに作られています。その為、前編・後編合わせてみてもいいかもしれません（私も二本立てで鑑賞しました）
『バーフバリ2 王の凱旋』（2017）
熱狂間違いなし！インドで歴代興行収入1位、アメリカでは初登場3位を記録するなど、インド映画として未曽有のヒットを成し遂げ、伝説的な存在となったのが「バーフバリ」の後編にあたる『 バーフバリ2 王の凱旋』です。
自らが伝説の英雄・バーフバリの息子であると知ったシヴドゥは、父の家臣・カッタッパから王座を奪われた父の悲劇を聞かされる。身分を隠しての旅、クンタラ王国の姫との恋、そしてバラーラデーヴァの謀略。父の死の真相を知ったシヴドゥは戦いを決意する。
前編の「伝説誕生」より、さらに煌びやか、熱狂的、パワフルに描かれた完結編！私も本作を初めて映画館で観た時は高まる気持ちを抑えるのに必死でした…。観ているものを力ずくで引き摺り込むパワーと魅力に溢れています。
『マガディーラ 勇者転生』（2009）
次にご紹介するのは、「バーフバリ」好きに是非おすすめしたい映画『マガディーラ 勇者転生』です。というのも、本作はバーフバリの原点と言われています。
S.S.ラージャマウリ監督をはじめ、『バーフバリ』シリーズのスタッフ陣が再び集結して製作された本作。壮大なスケールで繰り広げられるアクションと迫力のダンスシーンに圧倒されること間違いなし！
1609年のウダイガル王国。近衛軍戦士のバイラヴァは、国王の娘・ミトラ姫と愛を誓いあうが、軍司令官の陰謀で命を落とす。400年後のハイデラバード。バイラヴァの生まれ変わりでバイクレーサーのハルシャは、ある瞬間に前世の記憶が蘇り…。
正直、個人的には「バーフバリ」の方が好きです（というか「バーフバリ」が圧倒的すぎるだけです…）が、本作も普通に面白かったのでピックアップさせていただきました。「バーフバリ」と比較すると、笑えるシーンが多かったです。
そして私が何よりも好きなのが本作のエンドロールです！
キャスト・スタッフが楽しそうにダンスをするのですが、みんな自由で楽しそう、どこかシュールで本当に大好きです（笑）
動画を見つけたので気になる方はどうぞ。
『スラムドッグ＄ミリオネア』（2008）
最後にご紹介するのが『スラムドッグ＄ミリオネア』。
アカデミー賞で作品賞含む全8部門受賞！ダニー・ボイル監督が、一獲千金クイズで運命を勝ち取るスラム育ちの少年の物語を描いた名作。
本作は、インドではなくイギリス映画ではあるのですが、インドを舞台にした本当に素晴らしい作品なので是非ご紹介させていただきます。
ムンバイのスラム街で育った少年ジャマールは、人気番組「クイズ＄ミリオネア」で快進撃を見せ、最後の1問まで到達。だが無学ゆえに不正の嫌疑を受け、警察で尋問される。無実を晴らすべく、彼はさまざまな知恵を培ったストリートでの人生を語り始め…。
インド社会の闇や課題を描きつつ、エンターテイメント映画としてきちんと成立しており、本当にオススメの作品です！本作のキャッチコピーでもある「運じゃなく、運命だった」という通り、インドの貧しいスラム街で育った少年は学校にも行けなかったが、教育を受けずとも、人生経験から学ぶことができた。彼がクイズに勝ち続けたのは運が良かったのではなく、運命なのだ。ということですね。
まとめ
以上、私がおすすめするインド映画名作7選でした！
気になる作品はありましたか？
これらの作品は全てU-NEXTから観ることができるので、気になる方は是非観てみてください！
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