第92回アカデミー賞にて作品賞他6部門にてノミネートされた映画『パラサイト 半地下の家族』は日本でも話題の韓国映画ですよね!そんな本作の主演を務めたソン・ガンホは、韓国でも超実力派俳優で、『パラサイト』の大ヒットに合わせて今世界でも注目されはじめている役者です。そんな今ホットな俳優、ソン・ガンホが選んだ「生涯ベスト映画5選」が発表されていたので本記事にてご紹介いたします。
韓国俳優 ソン・ガンホとは?
まず、韓国俳優ソン・ガンホとは一体どんな人なのか?経歴や代表作など、プロフィールについてご紹介します。
経歴
ソン・ガンホ(韓国名:송강호 / 英語名:Kang-ho Song)
1967年1月17日生まれ(53才)
『豚が井戸に落ちた日』(1996年)にて映画デビュー。
韓国に潜入した北朝鮮工作員と、韓国諜報部員との悲恋を描いた映画『シュリ』(1996年)が大ヒットし一躍有名に。”韓国のアカデミー賞”と称される大鐘賞の男優主演賞を3度受賞、青龍映画賞の主演男優賞を3度受賞しており、韓国を代表する演技派俳優として知られています。
代表作
ソン・ガンホと言えばコレ!という作品を選定しました。
- 『シュリ』 쉬리(1999年)
- 『JSA』 공동경비구역JSA(2000年)
- 『殺人の追憶』 살인의 추억(2003年)
- 『渇き』 박쥐(2009年)
- 『王の運命 -歴史を変えた八日間-』 The Throne / 사도(2015年)
- 『タクシー運転手 約束は海を越えて』 택시운전사(2017年)
- 『パラサイト 半地下の家族』 기생충(2019年)
ソン・ガンホの出演作品は、全体的に社会派やサスペンス系の傾向があり、実力派俳優だからこそ演じることができるシビアな内容を扱ったものが数多くあります。
ちなみに、その中でも個人的におすすめなのが『タクシー運転手 約束は海を越えて』です。韓国で起こった光州事件を扱った映画で、政府による非人道的な弾圧の実態を、世界に広めるために外国人記者を広州まで運ぶタクシー運転手を演じています。
韓国俳優 ソン・ガンホが選ぶ生涯ベスト5映画
韓国の実力派俳優、ソン・ガンホが選んだ生涯ベスト5の映画をソン・ガンホ自身のコメントと合わせてご紹介します。中には彼自身が出演している作品も(笑)
『サウルの息子(SON OF SAUL)』(2015)
ソン・ガンホ── ”数年前に、お気に入りの映画は何かと聞かれたら、ハンガリー映画の『サウルの息子』と答えていました。ちょっと暗い話ですが、この映画に深く感動しました。特に、撮影技術は、映画のメッセージを非常に正確かつ効果的に表現していると思います”
映画『サウルの息子』は第二次世界大戦中のアウシュヴィッツ強制収容所を舞台に、囚人であるハンガリー人の男サウルに起きる一日半の出来事を描いた人間ドラマ。日本でも批評家の中で高評価だった本作は、知る人ぞ知る名作の1つです。第88回アカデミー賞にて外国語映画賞を受賞しました。
『パラサイト(PARASITE)』(2016)
ソン・ガンホ── ”2番目の選択肢として私の出演作を選ばせてください。 『パラサイト』という映画があります(笑)多くの皆さんがその映画を気に入っているようです。私は彼らに同意します”
彼の生涯ベスト映画になったのが、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』です。ソン・ガンホ自身が主演の本作は、半地下の小さな家に暮らす貧しい家族が、裕福な家に寄生(パラサイト)していく姿を描き、韓国の格差社会を風刺したブラック・コメディ映画。第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールの受賞しました。韓国で実力派俳優だったソン・ガンホが、世界にその実力を示したはじめての作品です。
『シークレット・サンシャイン(SECRET SUNSHINE)』 (2010)
画像引用:Rottentomatoes
ソン・ガンホ── ”もう一つ、自分が主演した映画を選びますね。リー・チャンドン監督の『シークレット・サンシャイン』という映画です。この映画は、私たち人間が本当に救われる方法を示してくれる映画です”
第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品した映画『シークレット・サンシャイン』は2007年の韓国映画です。監督・脚本はイ・チャンドン。夫を亡くしたシネ(チョン・ドヨン)は、幼い息子と共に、夫の故郷である密陽市に引っ越し、息子との穏やかな日々を送っていた。ある日、”息子を誘拐した”という電話が入る…。
『オールドボーイ(OLDBOY)』 (2005)
ソン・ガンホ── ”4番目は、私はこの映画に出演しませんでしたが、パク・チャンウク監督の『オールドボーイ』です。お気に入りの1つです。この物語は、タブーである人間の欲望について語っています。映画はこれらの禁じられた物語を大胆に、実験的かつ芸術的に語り、非常にうまく語っています”
カルト的人気を誇る日本の同名漫画を原作に、『JSA』のパク・チャヌク監督が映画化したアクション・サスペンス。15年の理由なき監禁生活を強いられ、突如解放された男の復讐劇を描いています。アメリカでハリウッド版が制作されるなど海外でも高い評価を獲得した作品です。
『パピヨン(PAPILLON)』(1973)
ソン・ガンホ── ”これは昔の映画で、スティーブマックイーンは既に亡くなってしまいましたが私は彼が大好きです。映画『パピヨン』はそんな彼の代表作と言えるでしょう。私がなぜこの映画が好きかという理由はシンプルで、彼がそこにいるからです(笑)それ以上言うことはありません。『パピヨン』は私のお気に入りのスティーブ・マックイーン映画ですからです。”
無実の罪で13年間の刑務所生活を強いられたアンリ・シャリエールの実話に基づく小説を、スティーブ・マックィーン、ダスティン・ホフマンの2大スターで映画化した『パピヨン』は1973年に公開された映画です。私はまだこの作品をみたことがないのですが、ソン・ガンホの生涯ベストなら是非みてみたいところ。
まとめ
以上、
- 韓国俳優 ソン・ガンホとは?
- 韓国俳優 ソン・ガンホが選ぶ生涯ベスト5映画
についてご紹介しました!
もはや韓国を代表する俳優であるソン・ガンホに影響を与えた映画を5選ご紹介いたしました。
自身の出演作を2作品もピックアップしているところがお茶目だなと思いました(笑)
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