2019年も残すところあと少しとなりました。
アメリカの有名な辛口映画レビューサイトRottenTomatoes(ロッテントマト)にて2019年ベスト映画が発表されました!暫定ではありますが、1位はなんとあの日本の映画…となかなか面白い結果だったので本記事にてご紹介します!
RottenTomatoes(ロッテントマト)とは
まず、ランキング紹介の前にRottenTomatoes(ロッテントマト)についてご紹介します
映画批評サイトの”大本命”!世界から信頼されるレビューサイト!
RottenTomatoes(ロッテントマト)はアメリカのレビューサイトです。
映画批評サイトの中では”大本命”と言われるほどで、アメリカのみならず全世界で信頼されている映画レビューサイトです。
Rotten Tomatoes(ロッテントマト)は、映画批評家からの評価を、星でもスコアでもなく”トマトのフレッシュ度”で表現してします。100点満点をトマトの鮮度で表現しており、点数は悪いと傷んでぐちゃぐちゃなトマトになります(笑)
また、観客からの評価は右側にあるポップコーンで表されます。こちらも低いとポップコーンが倒れてぐちゃぐちゃになります。
日本でも、映画の予告編やポスター、公式サイトにて“Rotten Tomatoesで96%の高評価!”などといった宣伝文句がたくさん見かけることができます。
日本でも大ヒットした韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、RottenTomatoes(ロッテントマト)でも超高評価の96%を叩き出した映画の1つ。
日本公開前には、公式サイト・予告編・ポスターなどではガッツリ宣伝文句として活用しており、それほどRotten Tomatoes(ロッテントマト)での評価は権威があります!
RottenTomatoes2019年ベスト映画ランキング TOP10
今回のランキングは、RottenTomatoes(ロッテントマト)によって認証された映画批評家が投票しています。
観客(オーディエンス)からの評価は対象外ですので、人気な俳優が主演だからといって評価が上がるというわけではありません!映画を知り尽くした批評家が厳しく評価してランキングを更新しています。
現在もまだ更新中なので変動がありますが、本記事では最終更新日12月12日版をご紹介します。
それでは、みていきましょう!
10.『FOR SAMA(娘は戦場で生まれた)』 (2019)
内戦下のシリアで、カメラを回し続ける女学生ワアド・アル・カデブの5年間を抑えたドキュメンタリー映画。彼女はそこで恋に落ち、娘のサマを出産するが、彼女を取り巻く内戦はさらに激化していく…。
2019年カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した本作は、ロッテントマト内でも高い評価を獲得。さらに、日本でも公開が決定!2020年2月下旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国で公開予定なので、是非チェックしてみてください。
監督 | ワアド・アル・カデブ、エドワード・ワッツ |
キャスト | ワアド・アル・カデブ、サマ・アル・カデブ、ハムザ・アル・カデブ |
製作国 | イギリス、シリア |
ジャンル | ドキュメンタリー |
上映時間 | 94分 |
外部サイト | 公式サイト(英語) |
9.『HONEYLAND』 (2019)
バルカン半島の奥深くにある山岳で、ハティゼ・ムラトワは病気の母とひっそりと暮らしていた。母はマケドニアの伝統的な養蜂業を営んでおり、自分たちに必要な分だけ蜂蜜を収集して自然との調和を図っていた。しかし、ある日、近所に引っ越してきた大家族によってその平穏な日々が徐々に変わっていく…
本作は、伝統が消えていく瞬間をしっかりと捉えた作品で、2019年サンダンス映画祭で3つの賞を受賞。新技術の社会の中で生きる、現代人の我々に訴えかけるドキュメンタリー作品です。現時点では日本公開未定。
監督 | Ljubomir Stefanov, Tamara Kotevska |
キャスト | ― |
製作国 | 北マケドニア |
ジャンル | ドキュメンタリー |
上映時間 | 85分 |
外部サイト | 公式サイト(英語) |
8.『AMAZING GRACE』 (2019)
アメリカのシンガーソングライター、アレサ・フランクリンのコンサート映像を収録したドキュメンタリー映画。1972年、ロサンゼルスのニューテンプル宣教師バプテスト教会にて、彼女のゴスペルアルバム「アメイジング・グレイス」のコンサートの様子を収録。
アメリカの公民権運動の時期に、黒人歌手が魂のコンサートを開催し、ファンクやソウル、そしてジャズの基盤を作り上げたアレサ・フランクリンに密着。多くのRottenTomatoesの批評家たちが彼女の歌が素晴らしい!と絶賛するコメントを寄せていました。
監督 | シドニー・ポラック、 アラン・エリオット |
キャスト | Aretha Franklin、C.L. Franklin、Rev. James Cleveland |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | ドキュメンタリー、音楽 |
上映時間 | 87分 |
外部サイト | 公式サイト(英語) |
7.『ASH IS PUREST WHITE(帰れない二人)』 (2019)
2001年中国の山西省・大同(ダートン)
チャオは裏社会で生きる男ビンの恋人。ある日、敵対する組織に襲われたビンを助けるために、チャオは銃を発砲する。5年後、刑期を終え釈放されたチャオは、ビンを探し長江を訪れるが、かつてのビンの姿はそこにはなかった…。
中国の名匠ジャ・ジャンクー監督最新作で、第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品された本作。2019年9月から日本でも公開開始。
監督 | ジャ・ジャンクー |
キャスト | チャオ・タオ、リャオ・ファン、ディアオ・イーナン、フォン・シャオガン |
製作国 | 中国、フランス |
ジャンル | ドラマ、ロマンス |
上映時間 | 135分 |
外部サイト | 公式サイト(日本版) |
6.『APOLLO 11(アポロ11 完全版)』 (2019)
アポロ11号の月面着陸50年周年を記念して、新たに発掘された映像と音声でアポロ11号の9日間を描いたドキュメンタリー映画。4Kリマスターによって美しく蘇った”あの瞬間”を大スクリーンで追体験できるようになりました。
人類の偉大な業績である月面着陸を成し遂げたアメリカの誇りを感じることができる映画の1つとして、映画批評家の中でも高評価でした。日本でも2019年7月に公開。
監督 | トッド・ダグラス・ミラー |
キャスト | ニール・アームストロング、バズ・オルドリン |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | ドキュメンタリー |
上映時間 | 93分 |
外部サイト | 公式サイト(日本版) |
5.『PARASITE (パラサイト 半地下の家族)』 (2019)
ポン・ジュノ監督×韓国の実力派俳優ソン・ガンホ主演の韓国映画。
失業中のキテクは家族と細々と暮らしていた。ある日、キテクの息子のギウが裕福なパクという男の家の家庭教師として働くことになるが、そこから予期せぬ事件に巻き込まれ始める…。
第72回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞し世界中で話題になった本作は必見です。日本では、2020年1月10日公開です!
監督 | ポン・ジュノ |
キャスト | ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン |
製作国 | 韓国 |
ジャンル | ドラマ |
上映時間 | 132分 |
外部サイト | 公式サイト(日本版) |
4.『MICKEY AND THE BEAR』 (2019)
モンタナ州アナコンダ。ティーンエージャーの少女は、父親とは微妙な関係。
親から独立したいという気持ちとアイデンティティを必死に求めて、彼女は家族、失恋、そして彼女が唯一”家”と呼べる場所を危険に晒していく…。
ティーンの自立をテーマにしたアメリカ映画が第4位にランクイン。監督は本作が長編デビューとなるAnnabelle Attanasio。「素晴らしいインディーズ映画」と批評家からのコメントが集まりました。
監督 | Annabelle Attanasio |
キャスト | Camila Morrone、James Badge Dale |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | ドラマ |
上映時間 | 86分 |
3.『CHAINED FOR LIFE』 (2019)
若くて美しい女優のメイベルは、英国映画デビューを果たすが、顔に”事情”を持つ俳優のローゼンタールとの共演に苦労する…。美しさとは何か、化け物とは何か、障害と外見の偏見について投げかける少し奇妙で可笑しなアメリカ映画です。
奇形な顔をもつローゼンタールは、メイクや特殊メイクではなく、顔に障害があるアダム・ピアソンという俳優が演じています。デヴィッド・リンチ『エレファント・マン』に続く”フリーク”映画と言えるでしょう。日本公開は未定です。
監督 | Aaron Schimberg |
キャスト | Jess Weixler、Adam Pearson、Stephen Plunkett |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | ドラマ |
上映時間 | 91分 |
外部サイト | 公式サイト(英語) |
2.『THE CHAMBERMAID (LA CAMARISTA)』 (2019)
メキシコシティの高級ホテルで働くメイドのイブ。
静かで淡々とした労働をひたすら続く日々だったが、ある日、良い人生と新しい夢をはぐくむような、新しい”友情”が芽生え始める。そこから、淡々とした人生に静かに立ち向かおうのだった…。
本作は、第92回アカデミー賞のベスト国際長編映画のメキシコ作品に選出された、今年一番注目のメキシコ映画です。「とても静かで繊細、素晴らしい映画だ!」とRottentomatoesの批評家たちからのコメントが集まりました。
監督 | Lila Avilés |
キャスト | Teresa Sánchez、Gabriela Cartol |
製作国 | メキシコ |
ジャンル | ドラマ |
上映時間 | 102分 |
外部サイト | Rottentomatoes作品ページ(英語) |
1.『ONE CUT OF THE DEAD (カメラを止めるな!) 』(2019)
Rotten Tomatoes(ロッテントマト)が選ぶ2019年ベスト映画の1位は、
まさかの日本映画!日本でも超話題になった『カメラを止めるな!』でした!
Rotten Tomatoes(ロッテントマト)批評家からの評価は100%フレッシュ!!
なんとカンヌでパルムドールを獲得した『パラサイト 半地下の家族』やタランティーノ最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を差し置いての第1位!
無名監督・無名キャストで制作された予算300万円のインディーズ映画ですが、あまりの面白さに口コミが拡大。当初は都内2館でしか上映しなかったのに、日本全国、そして海外にまで拡大した「カメ止めブーム」!
これは日本映画の快挙ではないでしょうか!?
辛口批評で有名なアメリカの映画レビューサイトが2019年のベスト映画の1位に選ばれるなんで本当に凄いこと!おめでとうございます!!
監督 | 上田慎一郎 |
キャスト | 濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ |
製作国 | 日本 |
ジャンル | コメディ、ホラー |
上映時間 | 96分 |
外部サイト | 公式サイト(日本版) |
TOP100以内の注目したい映画
残念ながらTOP10には入らなかったものの、TOP100以内にランクインし、個人的にも大注目している作品をご紹介します。
12位:『THE FAREWELL(フェアウェル )』 (2019)
アメリカ・ニューヨーク。中国系アメリカ人のビリー・ワンは、両親からナイナイ(ビリーの祖母)が末期の肺がんで余命が残り少ないという事実を知らされる。その事実をナイナイには秘密にすることにした家族は、”ハオハオ(ビリーの従兄)が中国で結構式を挙げる”ことを口実にして、ナイナイとの最後の思い出を作るため、親戚一同が中国に集まるのだった。
予告編が解禁された時から個人的にとても気になっていた作品!
なんと2020年の春にショウゲート配給で日本公開も決定したそうです。
批評家からも大絶賛という本作は、第77回ゴールデングローブ賞の主演女優賞、外国映画賞にノミネート、そしてアカデミー賞の有力候補とも言われています。
監督 | ルル・ワン |
キャスト | オークワフィナ、ツィー・マ、ダイアナ・リン |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | コメディ、ドラマ |
上映時間 | 98分 |
外部サイト | 公式サイト(英語)公式サイト(日本版) |
35位:『A BEAUTIFUL DAY IN THE NEIGHBORHOOD(ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド)』 (2019)
トム・ジュノーが1998年に雑誌『エスクァイア』に寄稿した記事「Can You Say…Hero?」を原作にした、トム・ハンクス主演の最新作。
アメリカの国民的子供向け番組”Mr. Rogers’ Neighborhood”のホスト、フレッド・ロジャースと彼を取材するヤリ手ジャーナリストの交流を描いたヒューマンドラマ。
アメリカでも11月22日に公開したばかりですが、批評家内で既に評価が高い!!!
日本ではまだあまり情報が出ていませんが、個人的にすごく楽しみにしている作品の1つです。トム・ハンクス主演ですし、アメリカでも好評なので、間違いなく日本公開すると思います!
監督 | Marielle Heller |
キャスト | Tom Hanks、Matthew Rhys、Susan Kelechi Watson |
製作国 | アメリカ |
ジャンル | ドラマ |
上映時間 | 108分 |
外部サイト | 公式サイト(英語) |
88位:『READY OR NOT(レディ・オア・ノット)』 (2019)
個人的に好きだったホラー映画『READY OR NOT(レディ・オア・ノット)』もTOP100にしっかりランクインしていました!ホラー映画なのに笑えて楽しい素晴らしい作品!
本作については、別記事にてアツく語っているので詳しくはこちらを見てください~
まとめ
今回は、
- 辛口映画レビューサイトRottenTomatoesについて
- RottenTomatoes2019年ベスト映画ランキング TOP10
- TOP100以内の注目したい映画
についてご紹介しました!
今年も残すところあと少しとなりました!
せっかくなので2019年の自分のベスト映画ランキングを出してみてはいかがでしょうか?
1年間を振り返るいいきっかけになるかもしれませんよ!
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