神奈川県横須賀市。
アメリカ本場のハンバーガー屋さん、クラブやバーなどが立ち並び、街では多くのアメリカ人とすれ違う、異文化な街。
横須賀市には、横須賀米軍基地というアメリカ軍が駐留している基地があります。
そのため、基地周辺は日本国内にも関わらず、どこかアメリカンぽい雰囲気を感じることができます。
そして基地の中は、もはやアメリカ!
公用語は英語で、アメリカ本土のスーパーマーケットや学校があり、マクドナルドもアメリカ本土と同じメニューだと言います。そしてなんと、基地の中には映画館もあるとか…!
これは行かねば!と早速、友人の案内を元に米軍基地の中にある映画館に行ってきました!
本記事では、そんな横須賀米軍基地内にある映画館についてご紹介します。
まず、横須賀米軍基地について
横須賀米軍基地の映画館をご紹介する前に、まずは前知識として米軍基地についてご紹介します。
そもそも、横須賀米軍基地とは?
第二次世界大戦での敗戦後、日本とアメリカで交わした安全保障条約によってアメリカ軍が日本に駐留することができるようになり、沢山の米軍基地が日本国内に作られました。そのうちの1つが横須賀米軍基地です(ちなみに7割以上は沖縄にあります)
神奈川県横須賀市本町、稲岡町、楠ヶ浦町、泊町、大滝町、浦郷町、箱崎町、田浦港町に位置する。海上自衛隊の自衛艦隊司令部が置かれる横須賀基地に隣接し、アメリカ海軍の、中華人民共和国や北朝鮮などの仮想敵国をはじめとする対アジア諸国、同じく潜在的な仮想敵国であるロシア(旧ソ連)、そして太平洋及びオセアニア諸国の前方展開拠点および修理・補給基地と位置づけられ、在日米海軍司令部や極東海軍施設部隊が置かれている。
横須賀海軍施設 – Wikipedia
基地の中はどんな所?
基地ゲートの中に入れば、そこはまるでアメリカ!
交通標記は全て英語、バスが走っており、すれ違う人もアメリカ人、スーパーマーケットもアメリカ本土のお菓子や食べ物が売られています。
ここでは、米軍とその家族が住んでいるため、基地の中にはマンションや学校もあります。
まるでアメリカの小さな街がそのまま横須賀に移ったかのようです。
日本人でも基地内に行けるの?
残念ながら、米軍関係者以外は基本的に基地内に入れません。
しかし、そこで諦めることなかれ!実は、基地内に入る裏の手が2つあります。
- 毎年8月に開催される「ヨコスカフレンドシップデー」などの一般開放日を狙う
- 米軍勤務の友人に招待してもらう
「ヨコスカフレンドシップデー」は毎年8月に開催されている、米軍と日本人との交流を目的にしたイベントです。一部の基地が開放されるので、この日は中に入ることが出来ます。
そして、少し難易度は高めかもしれませんが、米軍勤務の友人がいれば、その友人に申請してもらって中に入ることもできます。私は旅先のホステルで知り合った米軍勤務の友人に招待してもらい、中に入りました。
ちなみに、基地内に入るときにイミグレ的なものがあるのでパスポートは必須です。
横須賀米軍基地の映画館 基本情報
横須賀米軍基地には、Benny Decker Theater(ベニーデッカーシアター)とFleet Theater(フリートシアター)という2つの映画館があります。
Benny Decker Theaterは、アメリカに接収されてから最初に赴任した横須賀米海軍基地の司令官の名前Benny Deckerをそのまま名付けられた映画館。毎日営業しています。
Fleet Theaterは、ゲートに入ってすぐの所に位置する映画館。船が港にいないときは、月~木は閉館してしまいます。
1.料金
まず気になるのが映画鑑賞料金!
あくまで日本にある映画館だから、日本と同じ価格?と思う方もいるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ安い価格で映画を見ることができます。
大人 | 子供 | |
---|---|---|
2D | $3 (330円) | $2 (220円) |
3D | $5 (550円) | $4 (440円) |
$1 Movie Night Tuesday Only | $1 (110円) | $1 (110円) |
通常の2D上映で、たったの330円…。
日本のポップコーンと同じ価格で、映画1本を観れるなんてすごくお得ですよね。
しかも、毎週火曜日は「$1 Movie Night Tuesday Only」といってたったの1ドル(110円)で観れてしまうサービスも!
さらに興味深いのは、米軍基地ならでの階級別の割引サービスです。
Blue Jacket Libertyプログラムというものがあり、金~日限定で階級E1〜E5の人は無料で映画、ポップコーン、ソーダを楽しむことができます。
2.吹替 / 字幕
日本国内ではありますが、残念ながら日本語吹替・字幕はありません。
あくまで米軍とその家族や同伴者が観るという大前提があるので、英語の音声のみで上映されます。英語の勉強にちょうどいいかもしれません!
3.上映作品
上映作品はアメリカ本土と同じです。
作品はもちろん、公開時期もアメリカ本土と同じなので、最新のハリウッド映画や日本未公開作品を観ることができるチャンス!
日本にいながら、アメリカ本土と同じタイミングで最新映画を観ることができるなんて最高ですよね!
ただ、スクリーンは1つしかないので、作品のバリエーションには欠けてしまいます。
基本的にはメジャーな作品しかやっていないです。
4.映画館の雰囲気
外観は、どちらの映画館も昔のアメリカ映画に出てきそうなレトロでこじんまりとした雰囲気。夜になると看板のネオンが光ってオシャレです。
内装について、私が行ったのはBenny Decker Theaterのみですが、映画館ってよりホールって感じの劇場でした。ここは、米軍司令官の交代式などのイベントでも使われているらしく、映画館だけではなくイベントホールとしての役割もあるようです。
ここが面白い!横須賀米軍基地の映画館
次に、私が実際に横須賀米軍基地の映画館にいってきて面白かった!と思った3つのポイントをご紹介します。
1.日本にいながら、アメリカ本土と同じ作品・公開時期で映画を観れる!
横須賀米軍基地の映画館は、前述でお伝えした通り、アメリカ本土と同じ作品を同じ公開時期に上映します。そのため、日本公開が半年~1年先の作品でも、観れてしまうのです。
私も、日本公開の3か月前に映画『アクアマン』を観てきました。
日本公開はどうしても海外と比較するといつも遅いので、このお得感は大きいです!
2.上映前は全員起立!US NAVYの映像が必ず上映される
米軍基地ならではなのが、作品上映前に軍隊の映像が流れることです。
U.S. NAVYの映像が上映されたら、軍人であろうがなかろうが、全員起立しなくてはいけません。1~3分程度の短い映像ですが、普段なかなか観ることのできない体験になること間違いなし。
3.ポップコーンやドリンクはアメリカ仕様!サイズが大きい!
ポップコーンやドリンクといったコンセッションもアメリカ仕様!
通常のサイズを頼んだはずなのに、まるでLサイズのような紙カップを渡され、セルフでドリンクを注ぐスタイルでした。
ポップコーンもサイズは大きめで、とっても美味しかったです。
横須賀米軍基地で映画を観た感想
今回、はじめての米軍基地でしたが、まるでアメリカに旅行した気分になれてとても楽しかったです。
日本にいながらアメリカ本土と同じタイミングで映画が観れるのはすごくお得な気分で、また行きたい!
私自身は、戦艦や飛行機に全く興味がないので、米軍の戦艦をみても「大きいな~」くらいしか思いませんでしたが、マニアにとってはかなり貴重な戦闘機が沢山あるようです。
ここは、アメリカの貴重な軍事基地の1つなので、厳格なセキュリティシステムがたくさんありました。そのため、簡単には中に入れないのが現実ですね。。
一般開放される日を狙うか、米軍基地勤務の友人を見つけて招待してもらって、是非一度行ってみてくださいね!
まとめ
今回は、
- 横須賀米軍基地について
- 米軍基地の映画館 基本情報
- ここが面白い!横須賀米軍基地の映画館
についてご紹介しました!
日本にいながらアメリカを体験できちゃう横須賀米軍基地、すごく興味深いですよね!
フレンドシップデー以外にも、一般開放日はあるようなので随時公式サイトを確認してみてください。みなさんも是非足を運んでみてくださいね!
コメント